マリンレイクでダイビング

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陸からのエントリーが絶対おすすめ!

長めの冬休みが終わり、IMCではダイビングの準備が整いました。

2月だというのにここのところ暖かく、南風が吹いています。だから、いつでも北のポイントに行けるようにNOTOX号は佐良浜港で待機中です。

これは夏のシーズンと同じフォーメーションです。

 

そんな中、今日はご夫婦のダイバーがいらっしゃいました。

ボートにするかビーチで潜るか朝の打ち合わせで相談し、ビーチで洞窟チャレンジをすることに決まりました。

 

なんちゃってセノーテです。

多くのダイビングショップはマリンレイクと呼んでいて、もちろんこれが標準的なポイント名なのですが、陸からエントリーする私たちは「なんっちゃってセノーテ」と呼んでいます。インディージョーンズでもいいかも。

マリンレイクじゃない、なんちゃってセノーテでしょ

下地島空港の西側を走る舗装道路にワゴン車を止めて歩道に器材を下ろします。普段付けているスノーケルは外しておきましょう。狭いところを覗き込んだときに天井にスノーケルが当たると厄介です。マスクがずれて一気に水没してしまうかもしれません。水中ライトは各自で持っていきましょう。ライトがないとその人がどこにいるのかわからなくなってしまいます。

 

器材を背負って未舗装の脇道に入り40mほど歩くとさらに脇道があります。釣り人が切り開いた、人ひとりがようやく通れるほどの藪道です。まわりはアダンと雑草の林。アダンの葉でチクチクします。気分はすでにインディージョーンズ。何が始まるのか、ワクワクが止まりません。草をかき分けて50mほど歩きます。すると突然視界が開けて眼下に静かな池の登場です。

 

サンゴの崖を気をつけながらゆっくりと池に降りて行きます。サンゴのトゲトゲした崖は爪先を引っ掛けやすいので要注意。ここは上品に歩いてはいけない場所です。モデル歩き(直線の上をきれいに歩くやつ)はバランスを崩しやすいので、肩幅ぐらいの二本線上を歩くイメージで行きましょう。傾斜がきついところは横這いのカニさん歩きで。

 

やっぱりここはマリンレイクじゃない、なんちゃってセノーテです。

池に降り立った探検隊

洞窟入り口で「はいポーズ!」

海水の池

この池は海水の池です。泳いでる魚は海水魚。潮の干満に合わせて池の水位は変わり、大きなうねりがあるときも池の水位が微妙に変化します。この池は通り池のように洞窟で海とつながっているのです。

 

今日のミッションは「洞窟を抜けて外洋に出よ」

静かな池に静かにエントリーすると、全員、探検隊の一員になっています。

フィンのストラップはきちんと止まっているか、スノーケルは外してあるか、ライトはつくか、バルブは開いているか。チェックは万全。

インストラクターによるダイビング中のルールの最終確認も終わりました。

 

池の底をかき混ぜないようにゆっくりとしゃがみ込みながら、いよいよ潜水開始です。

透明度の良い水の中を洞窟入り口に向かって進みます。

 

洞窟入り口では、記念写真のために一旦浮上してもらいました。

シルトを巻き上げちゃったけど幻想的な写真になった

水中はまるでオン・ステージ

洞窟の入り口は池の端にあって、穴はそこから斜め下へと向かって広がっています。穴とはいうものの中は広くて、数名のダイバーが横に並んで泳げるほどです。深さも一番深いところでは16mほどになり天井と底の間も十分あります。ケーブというよりはカバーンと言ったほうがいいかもしれません。壁も天井も黒っぽく見えるゴツゴツした壁です。サンゴがこんなに密な岩盤に変わるのに何万年を要するのでしょう。恐竜時代に元気だったサンゴたちなのでしょうか。

 

水底は打ち砕かれた大粒の真っ白なサンゴの礫で敷き詰められています。

少し泳ぐと洞窟は緩く左にカーブしてさらに幅は広がります。深さが増すことはなく、逆に水底を覆っていた白い礫が幅広い上りの斜面を作っています。この半分斜面の広場は天井の一部が陥落していて太陽の光が差し込んできます。午前よりも午後の方がよく光が差し込むようです。(この記事の最初の写真は岩盤の壁を背景に差し込む光の下で撮影したものです)

左の壁に沿って広場を回り込むと天井の低くなった部分があります。充分のぞき込めるだけの幅はありますが天井が低く、水底の礫は盛り上がり、中を覗くためにはシリンダーがぶつかってしまいそうです。真っ暗な奥をそっとライトで照らすと、アカマツカサがたくさん泳いでいます。アカマツカサは暗いところが好きな魚で、いつも大群でじっとしています。黒々とした大きな目と真っ赤な体色が特徴的。ここは暗いところが好きな魚たちのパラダイスです。

 

薄暗い中をさらに奥に進むと、天井の小さな亀裂から細い光がいくつか差し込んでいます。亀裂が小さいので、よく晴れた午後の時間帯には、それはとても強い光線の束になります。この光の束を直角に曲がると向こうに青く透き通った洞窟の出口を見ることができます。

 

青く透き通った光の中では宮古島の普通の美しい魚たちが泳いでいます。

洞窟は終わり、不思議な池から入った探検隊は広い広ーい外洋に飛び出したのでした。

広ーい外洋ではこんな群れに出会うことも。